ポルトガル美味しいもの紀行(2)

ラゴス~ナザレを満喫し、ポルトガル旅行の最終地、リスボンに到着。
さすが首都だけあり、前2都市に比べると都会の様相である。

Lisbon Tram
とは言え、狭い路地があちこち入り組む街中を、名物のトラム(路面電車)が走り過ぎる風景は、日本の昭和を思わせなくもない。
小さい頃に近所を走っていた都電をふと思い出し(一体いつの時代?とか言わないように)、妙にノスタルジックな気分になった。

地下鉄も4路線のみ、トラムも5路線しかないが、バスはかなりの路線数があるらしい。
この5本しかないトラム路線の中で大人気なのが、中心の繁華街バイシャ地区から大聖堂を通り、アルファマまで巡るレトロな車体の28番線。
おのぼりさん気分で乗り込んでみると、90パーセントが観光客。

しかしこのトラム、狭い道を登ったり下ったり、建物ぎりぎりのところでカーブを切ったり、ジェットコースター、とまでは言わないが、かなりスリリングな走行をしてくれる。その上、レトロな車体がギシギシ音を立てる様、花やしきのジェットコースターに通じるものがある。(ローカルな話題なので、詳しくはコチラをクリック
   
ポルトガル名物で、まだ口にしていないものがたくさんあったので、まずはArroz de Marisco(魚貝のリゾット)から制覇していくことにする。
Arroz de Marisco

某ガイドブックで、リスボンNo1の魚貝のリゾット、との定評があったレストランを目指す。
辿り着いたのは、レストランと言うより、大衆食堂と言った方がいい感じのちっちゃなお店。おっちゃんとその息子らしき若者が、20席くらいの店を切り盛りしている。

が、このおっちゃんの愛想の悪いこと・・・ニッコリともせず注文を取り、テーブルセッティングをそそくさと終わらせて、厨房へオーダーを出しに行く。かろうじて、息子が意外とイケメンなのが、この店の救いというところだろか。(何やかんや言ってるくせに、この辺は見落とさない)

テーブルにどーんと鍋を置いて、再び去っていくおっちゃんを見送り、鍋を覗き込む。その鍋も、レストランのそれとは程遠い、年季の入ったでこぼこの鍋、リゾットも煮込んだまんまの自然体である。

「見た目は悪いけど、いい香りじゃん」

おもむろにスプーンを突っ込んでみると、出てくる、出てくる、魚貝の玉手箱!手長エビにいちょう蟹、ムール貝やら白身魚(カサゴっぽい)・・・お米の方が少ないのではないかと思えるほど。
口に運ぶと、たっぷりの魚貝から出たいいダシが利いているのに加え、唐辛子らしきピリッとしたスパイスもしっかりマッチしているではないか。

「おいしぃぃぃぃぃ!!」

おっちゃんの愛想のなさもすっかり忘れ、夫とぺろりと平らげてしまった。
閉店時間で追い出されるように店を出たものの、あの美味しさなら何でも許せてしまう気分だった。

Cataplana
翌日、夕食のレストラン探しで街をうろついていたところ、インターネットで見かけた『カタプラーナ(Cataplana)』のメニューが目に留まった。アルガヴェ地方の銅鍋のことで、これを使った郷土料理が有名だそうだ。

こういう謳い文句に弱いワタシは、夫をくどきおとして、店内に連れ込むことに成功。

カタプラーナ目当てだったにもかかわらず、干しだらのオーブン焼き(Bacalhau assado)に目移りしたワタシは(O型かつ天邪鬼・・・)、夫にあさりのカタプラーナ(Ameijoas na cataplana)を強要、晴れてポルトガル国民食の干しだらと郷土料理の超豪華カップリングの味見となった。

あさりにチョリソ、という、ちょっと思いつかないような組み合わせだが、両方の旨みが上手く調和していて、今まで味わったことのない風味である。魚貝類と肉類を合わせるのは、かなり高度な技だと思うのだが、ポルトガル料理ではよくあるらしい。
最終日のポルトガル最後の晩餐で味わったアレンテージョ風豚肉とあさりのソテー(Carne de Porco à Alentejana)も、その代表的なもので、お互いのいいところを生かした味わい深い料理だ。

フランス料理やイタリア料理のような華やかさはないけれど、素材を十分に生かした素朴なポルトガル料理、ダイニングハッカーの琴線にしっかりと引っかかった素晴らしい料理に巡り会えた旅になった。

おまけ:
あまり甘い物嗜好がないため、全然スイーツを紹介していなかったことに気付くワタシ・・・。写真だけ一応アップね。

Pastel de nata
このためだけに訪れる人もいると言う、べレム地区にある老舗Pasteis de Belemのエッグタルト(Pastel de nata)

Leite Creme
ほろ苦いキャラメルソースが美味しい、ちょい固めのミルクプリン(Leite Creme)

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