ポルトガル美味しいもの紀行(1)

フランス人の夏のバカンスは長い。
民間企業などでは、2-3週間程度の夏休みが結構一般的になってきたが、それでもまだまだ4週間目一杯羽を伸ばす人たちがかなりいるのが現実である。

1ヶ月も仕事をしない人たちがワンサカいるということは、当然仕事もストップするわけで(日本みたいに丁寧な引継ぎなんて皆無)、本人はいいかもしれないが、コチラの仕事は全く進まない、という状況に陥るのがこの時期。
なので、今年はワタシも思いっきり引き継ぎなしで(こういうとこだけフランス式)3週間のバカンスを取ったのであった。

バカンス1週目を飾ったのは、ポルトガル。
Portugal-Lagos
修正なしの青い空と青い海!
アルガルヴェ地方 (Algarve) のラゴス(Lagos)は、数々の美しい海岸で有名だが、中でもこのPraia Dona Anaは2013年の『コンデナスト・トラベラー』誌の世界で最も美しい50のビーチの一つに選ばれたそうだ。

そんな夢のようなビーチで、まずは日頃の疲れをゆっくり癒し、次の目的地ナザレ(Nazareth)に向かう。
注:ラゴスでは美味しいいわしのグリル、サルディーニャス・アサーダス(Sardinha Assadas)を食べたのだが、何故か写真なし・・・がっついてた証拠?

Portugal-Nazareth
ナザレを訪れたことのある同僚に、「もうパリに帰りたくなかった~」と言わせた風景がこれである。(でも帰ってきちゃうのが日本人らしいな)

昨今、世界のサーファーのメッカとなっているナザレだが、何とものどかな街並みで、とてもホッとする雰囲気が心地よい。

ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会やメモリアル礼拝堂のすばらしい深い蒼のアズレージョにも、どこかしら懐かしさを感じる。7枚重ねのミニスカート風の民族衣装をまとい、元気良く闊歩しているおばさんたちも風景にマッチして、しっかりと絵になってる。


Lulas Grelhadas
でも、ここまでやって来たからにはポルトガルの美味しい海の幸を目指してまっしぐら!
海辺に面したレストランを見つけて、早速テラスに腰を落ち着けた。

とにかく量が多いので、まずは『あさりのニンニク風味(Amêijoas a Bulhão Pato)』を分け合う。
こういうの、日本にもあるある!って感じであるが、香草にパセリではなくコリアンダーを使っているのがポルトガル風。プリプリのあさりにレモンとコリアンダーが見事にマッチして、いくらでも食べられそう。
これは是非パリで再現したいレシピである。

そして『イカのグリル(Lulas Grelhadas)』の登場。
オリーブオイルとニンニクでグリルしただけのシンプルさだが、柔らかくて、これまたいくらでも食べられそうな味。素材が新鮮なら、いろいろ味をつけなくても美味しい、の見本のような一品である。

シンプル・イズ・ザ・ベスト だ。


Nazareth Market
シンプル・・・と言えば、市場で正に日本の干物を思わせる食べ物を発見。
海岸で実際に干しているところを見ることができるようだが、残念ながら今回はお目にかかれなかったので、市場で発見した時には、思わず定点観察状態に。

「試食してみてネ。」

おばちゃんのこの一言を待っていたいたかのように、すぐさま手を伸ばして一つまみ。きっと『食べたいオーラ』を全身から発していたに違いない。

「ん?ちょっと違う?」

ねっとりしていて、日本の干物とは明らかに異なる食感。
後でわかったのだが、ナザレの干物はいわゆる『一夜干し』の感覚で、日本ほどじっくり干さないらしい。だから、ねっとり、なのね。
すぐにパリに戻るのであれば絶対買って帰ったところだが、まだ旅の半ばのため、お持ち帰りは泣く泣く諦めた。

魚を干物にして食べる・・・という、シンプル極まりない食べ方、何か古き良き日本っぽさを感じたのは私だけではないと思う。
日本人にポルトガルファンが多いのも、こんな日常の一こま一こまに郷愁を覚えるからなのかもしれない。

干物に後ろ髪を引かれつつ(・・・)ナザレを後にし、ポルトガルの旅の最終地、リスボンへと車を走らせた。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。
でも、まだ続くのよ・・・

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