何を隠そう、ワタシはお菓子作りが大の苦手である。
「お料理好きな人が、何言ってるのよ~」といつも言われるのだが、お菓子作りに挑戦すると、十中八九失敗する。
甘い物への執着心があまりないのも災いしているのかもしれないが、それにしても満足のいく結果になることはまずない。
お菓子は分量が非常にきっちりしているので、お料理のように「目分量で・・・」はアウト。
キッチンスケールや計量カップ&スプーンをしっかり準備して取り掛かるものの、どうもうまくいかない。
いろいろと分析してみると、分量はもとより、手順や温度も出来上がりを左右するお菓子作りは、お料理よりもより化学的だ。
凝りだすとやめられない、というのもよくわかる気がする。
頭を切り替えて、失敗を繰り返すことが、成功への道なのかもしれない。
そんなワタシが、無謀にも挑戦したのが和菓子作り。
ネットで見た水菓子があまりにも美しかったので、チャレンジ精神だけが先走ってしまった。
しかも、ちょうどお月見の時期とばかり、『抹茶とこしあんのお月見羹』なる創作菓子をアガーを使用して作ろう、などという、お菓子作り初心者とは思えない、非常に無謀なチャレンジである。
挑戦すること、何と3回!
ちなみに初回は、きれいに層にならず、だらけた水羊羹風のシロモノになってしまった(>_<)
(失敗作がどこに行ったかは、聞かないでほしい)
ネットで失敗の原因解明を試みたところ、全体的にアガーの分量が少なかった、沸騰させてアガーをキチンと溶かさなかった・・・等々、チェックポイントが山のように挙がってきた。
アガーを使って層を作りたい時は、「アガーの分量は正確に(→ワタシの弱点)」「一層目以降を流し込む時には、ちゃんと固めてから、二層目の液を熱いうちに流し込む」のが、コツであることが判明した。
3度目の正直とは言え、まだまだ実験レシピの段階だ。
錦玉の部分を流し込む際にモタモタしていたために、しっかり気泡が残ってしまったのはご愛嬌(^_^;)
一応レシピをアップするが、まだまだ改良の余地がありそうな点はご了承いただきたい。
【材料】(約3cm角のもの8個)
(注)アガーは製品によって使用量が違うので、使用するアガーに書かれている分量を基本にしてね!
ちなみにワタシのアガーの基本分量は、500mlに対して2gのもの。
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錦玉(上から一層目)
- 水 100ml
- 砂糖 大さじ1弱
- アガー 0.5g
- 白玉粉 適量(お月様デコ用)
-
抹茶(上から二層目)
- 水 250ml
- 抹茶 小さじ1
- 砂糖 大さじ3
- アガー 1g
-
こしあん(上から三層目)
- こしあん 100g
- 水 100ml
- 砂糖 小さじ2(こしあんの甘味によっては、足さなくても良い)
- アガー 1g
【作り方】
- 錦玉とこしあん用には砂糖とアガー、抹茶用は抹茶と砂糖、アガーを事前に混ぜておく。
- 白玉粉に水を少しずつ足しながら、耳たぶくらいの硬さまで練り、極々小さいビー玉上に丸めたものを平たくつぶして茹でる。浮き上がってきたら、冷水にとっておく。
- あんこと分量の水の2/3量を鍋に入れ、よく溶かしながら温める。残りの1/3の水に砂糖とアガーを加えて、沸騰させ、よく溶かす。
- 温めたこしあんの液を加えてよく混ぜる。これをタッパーに流し入れて、固める。
- 抹茶用の水を鍋に入れ、砂糖とアガーを加えて溶かす。固まった一層目のこしあんの上に、3/4量の抹茶を熱いうちに流す。
- 5の抹茶が固まってきたら、2の白玉デコを均等に配置する。
- 残りの1/4量の抹茶を流し入れる。残りの抹茶液を流しいれる時に、もし固まってしまっていた場合は、もう一度火を通して液状にすればOK。(二度に分けて流し込むのは少々面倒だが、白玉デコが表面に飛び出すぎないようにするため)
- 7が固まったら、最後の錦玉液を流し込む。
- 全体がしっかり固まったら、切り分ける。
Bravo!!!
失敗作、取っておいてくれたら食べに行ったのに…
アガーとゼラチン、沸騰させなければいけないアガーと沸騰させてはいけないゼラチン、難しいよね。
抹茶好きの鈴之助君も喜んだのでは?
せっかく嵌り始めたのだから、この際和菓子教室に通っちゃうって言うのはどう?
ワタシとしては、ゼラチンの方が扱いやすい感じがしたわ。
アガーは、自分が望む固さにするための量をきちんと計らないと、プルプルになりすぎちゃったり、固い寒天状になっちゃったり・・・。(→これが失敗作の原因!)
鈴之助はゼリー状のものが苦手なので、失敗作はおろか、成功したのもほとんど食べてくれなかったわ(-_-;)
次回作る時は、やっぱりタヌ子ちゃんをお招きするしかないわね。